以前の記事で、簿記2級を独学で取った話をしました。実はそのとき、最初からずっと独学だったわけではありません。一度、資格スクールに通って、続かなかった経験があります。
お金の資格を取ってよかったこと|簿記2級とFP2級
「続かなかった」というと、根性がなかったように聞こえるかもしれません。でも今振り返ると、あれは根性の問題ではなく、やり方が自分に合っていなかっただけだったと思っています。
もし今、「資格の勉強が続かない」と悩んでいるなら、一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。それは、「自分に根性がないから」ではなく、「今のやり方が、たまたま自分に合っていないだけ」かもしれない、という可能性です。
この記事では、スクールが続かなかった理由と、独学でやり切るためにやった工夫、そして「自分に合う続け方」の見つけ方をお話しします。勉強法選びに絶対の正解はありませんが、私の経験が、何かのヒントになればうれしいです🍀
なぜスクールを選んだか
最初に簿記2級の勉強を始めたとき、私はスクールに通うことを選びました。理由はシンプルで、独学だと不安だったからです。
ひとりで教材を選んで、ひとりで進めて、ひとりで理解しているか確認する——それがちゃんとできる自信が、当時はありませんでした。だから、決まった時間に授業を受けられるスクールに、まず頼ってみることにしました。
「勉強を始めるとき、まずは環境を整えたい」という気持ちは、とても自然なことだと思います。私の場合も、決まったカリキュラムに沿って進めれば、迷わず勉強を続けられるだろうと考えて、スクールを選びました。
強制力が合わなかった
でも、通ってみて分かったことがあります。「決まった時間に授業がある」という強制力が、私には合っていませんでした。
自分が勉強したい気分のときに授業を受けると、するする頭に入ってきます。でも、そういう気分じゃないときに授業を受けても、正直、まったく身に入らない。
せっかく授業に出たのに、全然頭に入ってこない…
決まったスケジュールに、自分の気分やコンディションを合わせるのが、私にはうまくできませんでした。それに気づいてから、スクールに通うこと自体が、だんだん苦痛になっていきました💦
同じような経験、心当たりがある方もいるのではないでしょうか。決まった時間割に沿って学ぶスタイルは、合う人にはとても効率がいい一方、気分やコンディションの波が大きい人には、かえって負担になることがあります。
独学でやり切った工夫

スクールをやめて独学に切り替えたとき、私はふたつのルールを決めました。
ひとつは、「ほぼ毎日、机に向かう」こと。ポイントは「ほぼ」です。「毎日必ず」を目標にすると、1日できなかっただけで「またダメだった」と自己否定してしまいがちでした。かといって、机に向かわない日が多すぎると、それはそれで合格が遠のきます。だから、少しゆるめの「ほぼ毎日」を自分の基準にしました。
もうひとつは、現実的な受験日を決めて、そこから逆算した大枠のスケジュールを立てること。「最短で取る」を目標にすると、心の余裕がなくなります。そして、その最短ペースを守れなかったとき、また自己否定と挫折につながる——これも、あらかじめ避けたいポイントでした。
“最短で”じゃなく、”現実的に”。これが私には合っていた
どちらも、意志の強さではなく、「自分がどこで挫折しやすいか」を先に知って、そこを避ける仕組みにしただけです。「毎日必ず」「最短で」という言葉は、一見やる気があるように聞こえますが、達成できなかったときの反動も大きくなります。ゆるさを最初から織り込んでおくほうが、結果的に長続きする——これは、資格の勉強に限った話ではないかもしれません。
自己否定を避ける工夫
振り返ると、私はもともと、完璧な目標を立てて、それを守れないと自分を責めてしまうタイプでした。「毎日絶対」「最短で」——そういう厳しすぎる目標は、達成できなかったときに、自分を否定する材料になってしまいます。
だから、最初から少しゆるめの目標にして、自己否定のスパイラルに入る前に、先回りして避ける。これは、根性論とは真逆のやり方です。でも、私にはこちらのほうが、結果的に長く続けられました。
「厳しい目標を立てて、それを守れない自分を責める」というパターンに心当たりがある方は、目標そのものを見直してみると、ラクになるかもしれません。目標が甘いのではなく、続けやすい設計にしているだけ、と考えると気持ちが違ってきます。
スクールが合う人は
だからといって、「独学が正解、スクールは合わない」という話ではありません。私に合っていたのは独学というだけで、スクールが合う人も、もちろんいます。
- ひとりだと続かないタイプ(決まった予定があるほうが、行動に移しやすい人)
- 強制力があったほうが動けるタイプ(自分で締め切りを作るのが苦手な人)
- 分からないところを、その場で口頭で質問したいタイプ(文章より会話のほうが理解しやすい人)
私の場合はこの逆で、決まった予定に自分を合わせるのが苦手で、分からないところは自分で調べて解決するほうが性に合っていました。どちらが優れているという話ではなく、単純に相性の問題です。
これに加えて、私がおすすめしたいのは、自分の過去の学び方を振り返ってみることです。学生時代、塾に通うのが合っていたか。ひとりで参考書を進めるのが得意だったか、それとも誰かに教わるほうが頭に入ったか。過去の自分の傾向は、今の自分にもけっこう当てはまります。
私自身、こうして振り返ってから「決まった時間に受け身で学ぶより、自分のペースで能動的に進めるほうが合っている」というタイプだと、あらためて気づきました。資格選びだけでなく、勉強法選びにも、自己分析は役に立つと思います😊
もし、「ひとりだと不安」「続けられる自信がない」というタイプなら、まずは資料を取り寄せて、カリキュラムや雰囲気を見てみるのも一つの手だと思います。実際に申し込むかどうかは、それから決めても遅くありません。
まとめ

改めて振り返ると、私がスクールを続けられなかったのも、独学でやり切れたのも、どちらも同じ理由からでした。決まった枠に自分を合わせるより、自分のペースで進めるほうが、私には合っていた——それだけのことです。
改めて、この記事で伝えたかったことです。
- 続かないのは、意志が弱いからではなく、やり方が合っていないだけのことがある
- 独学でやり切れたのは、「ほぼ毎日」「現実的なスケジュール」というゆるめの目標設定のおかげ。完璧な目標より、自分が挫折しやすいポイントを先に知って避ける方が、結果的に続く
- 独学が合う人もいれば、スクールが合う人もいる。どちらが正解ということはなく、大事なのは自分に合う方法を選び、途中で乗り換えてもいいということ
「続けられなかった」という経験は、それだけで終わりではありません。なぜ続かなかったのかを振り返ると、次に選ぶべきやり方のヒントが、そこに隠れています。過去の自分の学び方を振り返ってみると、自分に合う続け方が、意外と見えてくるかもしれません。焦らず、自分のペースで見つけていきましょう🐱

