「私には、特別なスキルがない」——非正規で働いていた頃の私は、そう思っていました。
でも、あるとき順番が逆だったと気づきました。すごいスキルを身につけてから役に立つのではなく、目の前の困りごとを解決するために、手の届く手段を選べばいい。そう考え方を変えたら、自分にもできることが見えてきました。
3つの気づき
私が動き出すきっかけになった気づきが、3つあります。
1つ目は、職場を見て感じたこと。言われたことをこなすだけだと、なかなか評価につながりにくい——そういう空気を、なんとなく感じていました。
2つ目は、活き活きと働いている友人・知人の姿。細かいところまでは覚えていないのですが、共通していたのは、ただ与えられた仕事をこなすだけではなかったこと。自分から動いている感じがしました。
3つ目は、本などで読んだ情報。やはりそこでも、「人の困りごとを解決できることには需要がある。でも、できる人はそう多くない」といったことが書かれていた記憶があります。
3つの気づきは、私の中でひとつの方向を指していました。受け身で仕事をするだけでは、なかなか評価されにくい。自分から価値を出せる人——誰かの困りごとを解決できる人が、必要とされるのだ、と。
大事なのは「困りごと解決」
ここで、私の考え方が少し変わりました。
それまでの私は、「スキル=資格や、専門的な技術」だと思っていました。だから「私にはない」と感じていたのです。
でも、大事なのはそこではありませんでした。「誰かの困りごとを、解決できるかどうか」。そのために手段が必要なら、自分にも身につけられそうなものを選べばいい。順番が、逆だったのです。
「すごいスキルを身につけてから、役に立つ」のではなく、「目の前の困りごとを解決するために、手の届く手段を選ぶ」。この順番に変えたら、自分にもできることが見えてきました。
そして、困りごとを解決できる人が必要とされるのは、需要はあるのに、実際に実行する人がそう多くないからだと思います。「面倒だな」「誰かがやってくれないかな」で止まっている困りごとは、職場にたくさんあります。そこに、手の届く範囲で手を挙げてみる。それだけで、重宝されることもあると思います。
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私が実行したこと

では、私が具体的に何を選んだか。当時の私にとっては、ExcelとVBAでした。
理由はシンプルで、「これなら私にもできそう」と思えたから。エンジニアのような本格的なものは、私の脳みそでは無理でした(笑)でも、ExcelやVBAなら、手の届く範囲に見えたのです。
具体的には、こんなことを実行しました。
- 手作業で時間がかかっていたことを、半自動化した(完全に自動化できなくてもいい)
- 判断の基準は決まっているのに、人によって対応がバラバラになっていた作業を、可能な範囲で仕組み化して整えた(100%解決じゃなくていい)
大事なのは、「完璧じゃなくていい」というところです。全部を自動化しなくても、少し楽になるだけで十分。すべての課題を解決しなくても、一部が整うだけで、現場は助かります。
実行して変わったこと

実行してみたら、変化がありました。
まず、感謝してもらえたこと。そして、実際に作業の時間が少し減って、工数削減に少しつながったこと。これが、素直に嬉しかったです。
そして何より、「私にも、できることがあるんだ」という自信になりました。特別なスキルがないと思っていた自分が、目の前の困りごとをひとつ解決できた。その小さな成功体験が、次の一歩を踏み出す力になっていきました。
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手段は時代で変わる
ひとつ、正直に付け加えておきます。
私の場合はExcelとVBAでしたが、これを学びましょう、という話ではありません。今は2026年、AIがどんどん活躍していますし、この先も、便利な手段は変わっていきます。大事なのは特定のツールではなく、「自分にもできそうな手段で、目の前の困りごとを解決してみる」という動き方のほうです。
では、自分にとっての「手の届く手段」をどう見つけるか。私がおすすめしたいのは、得意なことや、好きなことから探してみることです。もし思いつかなければ、「嫌いではないこと」でもいい。苦手なことや嫌いなことは、どうしても続かないので、そこは避ける。それくらいの緩さで選んで、まずは少し触ってみる。合わなければ、また別のものを試せばいいだけです。
どこで働くか、も大事

最後に、もうひとつ。
私はその後、非正規時代の成果を評価してもらい、正社員になり、働き方が変わっていきました。振り返ると、たまたま成長している業界にいたことも、大きかったと思います。ただ、これは後から気づいたことです。
お金の勉強をしていく中で、「どこで働くか」という環境の大切さに、少しずつ気づいていきました。手の届くことを積み重ねる努力と、働く環境を選ぶこと。この両方が、働き方を変えていくのだと、今は思っています。
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改めて、この記事で伝えたかったことです。
- 大事なのは立派なスキルより、「誰かの困りごとを解決できるか」。手段は、自分にもできそうなものを選べばいい
- 完璧じゃなくていい。半自動化でも、一部の解決でも、現場は助かる
- 小さな解決が、感謝・自信・次の一歩につながっていく
- 手段は時代に合わせて選べばいい。そして、働く環境を選ぶことも同じくらい大切
「スキルがない」と決めつけなくて大丈夫です。まずは、自分の得意なこと、好きなこと。思いつかなければ、「嫌いではないこと」からでもいい。手の届くところから、始めてみる。それで十分だと思います🐱
