同じ仕事なのに、なぜ年収が違うのか

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同じ仕事なのに、なぜ年収が違うのか

「私の給料が低いのは、私に学歴がないからだ」

昔の私は、ずっとそう思っていました。同年代で正社員になった人や、夏のボーナスの平均が話題になる世間のニュースを見るたびに、「大学を出て、安定した会社に新卒で入っていれば……」と、自分のこれまでを悔やんでいました💦

でも今は、少し違う見方をしています。収入が低いのは、学歴や経歴だけのせいじゃない。「環境」の問題が大きいかもしれない——と。

この記事では、同じ仕事・同じスキルでも年収がこんなに変わる、という事実を、公的なデータと私の実体験を交えてお話しします。もし今「学歴がない自分のせいだ」と抱え込んでいる方がいたら、少し肩の力を抜くきっかけになれば嬉しいです☺️

同じ仕事でも年収は違う

オフィスで働くイメージ

まず知ってほしいのは、年収は「あなた個人の能力や学歴」だけで決まるわけではない、ということです。

同じような仕事・同じようなスキルでも、年収は大きく3つの「環境」で変わります。

  1. 雇用形態(正社員か、非正規か)
  2. 企業規模(大企業か、中小企業か)
  3. 業界(どの業種で働いているか)
なたりー
なたりー

学歴やスキルの前に、まず”どこで働くか”で差がつくんだよね

これは精神論ではなく、国が毎年とっている統計にはっきり表れています。順番に見ていきましょう!

正社員と非正規の差

まず、雇用形態の差です。

厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本統計調査」によると、フルタイムで働く人の月給は——

雇用形態月給(所定内給与)
正社員・正職員約33.6万円
正社員以外(非正規)約22.7万円

非正規の賃金は、正社員の約67%。月にして約11万円、単純計算で年130万円以上の差になります。

しかも怖いのは、これが「まったく違う仕事」での差とは限らないことです。職場によっては、正社員と非正規がほとんど同じ業務をしていることも珍しくありません。

ボーナスや退職金も差がつく

さらに、差がつくのは月給だけではありません。正社員に支給されるボーナス(賞与)や退職金、各種手当が、非正規だと少なかったり、まったくなかったりします。

これらを合わせると、1年、5年、10年と積み重なるほど、生涯で受け取る金額の差はどんどん広がっていきます。毎月の約11万円の差は、いわば「氷山の一角」です。

参考情報厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html

給与テーブルを見た日

給与明細を確認する女性

ここからは、私の実体験です。

非正規社員だった頃の私は、正社員の人とほとんど同じ仕事をしていました。任される範囲も、責任の重さも、そんなに大きくは変わらない。それでも、お給料には想像以上の差がありました。

転機が訪れ、正社員になれたとき。会社の給与テーブル(給料の基準表)を初めて見た私の頭に浮かんだのは、昇給の嬉しさ……ではありませんでした。

なたりー
なたりー

こんなに差があったの…?!

正直、嬉しさよりショックの方が記憶に残っています。仕事の中身ではなく、”立場”で値段が決まる現実がある——そのことに、ようやく気づくことができました。

念のためお伝えすると、非正規という働き方そのものが悪い、と言いたいわけではありません。働く時間の自由度や、責任の範囲など、人によって合う・合わないもあります。

ただ、当時の私のように「同じ仕事なのに評価が違う」ことを、ずっと自分のせいだと思って悩んでいるなら、それは少し違う見方もできるよ、と伝えたいと思っています。

業界でこんなに変わる

雇用形態だけではありません。業界によっても、年収は大きく変わります。

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」を見ると、業種別の平均給与には驚くほど差があります。

業種平均給与
電気・ガス・水道(最も高い)775万円
情報通信業649万円
宿泊・飲食サービス(最も低い)264万円

最も高い業種と低い業種では、同じように働いても、年収で約3倍の差があります。企業の規模でも、大企業と小企業では月に約5万円ほど変わります(厚労省データ)。

なぜ、業界でこんなに差がつくのでしょうか。理由のひとつは、業界によって生み出せる利益の大きさが違うからです。利益が大きい業界は、その分を給料に回す余裕があります。逆に、価格競争が激しく利益の薄い業界では、どんなに現場で頑張っても、給料を上げにくい構造があります。これも、働く人個人の努力や学歴とは、また別の話です💦

ここで正直にお話しすると、私が完済まで進めたのは、たまたま伸びている業界に身を置けた「運」の要素も大きかったと思っています。自分の力だけで、とは言えません。

ただ、「どの環境に身を置くか」は、運だけでなく、選び直せる部分もあります。たとえば情報通信(IT)の分野は人手不足が続いていて、未経験から学んで年収を上げていく人も増えています。

もし「成長している分野に移ってみたい」と少しでも思うなら、こういう選択肢を覗いてみるのもひとつです。

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参考情報国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm

「レールから外れた」という呪い

正直に打ち明けると、私はずっと「良い大学に入って、良い会社に就職する」という、昔から言われてきた“レール”の呪いにかかっていました。

そのレールから一度外れた自分は、もう挽回できない。心のどこかで、そう諦めていました😞

だから低いお給料も、「学歴のない自分には当然のこと」と、半ば受け入れてしまっていました。同年代で正社員になった人や、世間で報じられる平均と自分を比べては、ひとりで落ち込んでいました。

なたりー
なたりー

“学歴がないから当然だ”って、自分で結論づけてた

でも本当は、年収を左右していたのは学歴そのものより、“今どんな環境にいるか”——雇用形態や業界——の方が大きかった。その視点が、当時の私にはすっぽり抜け落ちていました。

環境は変えられる

前向きに働く女性

ここまでの話を、ひとことでまとめると——

「収入が低い=学歴がない自分のせい」とは限らない。”環境”の問題が大きいかもしれない

そして環境は、運だけで決まるものでもありません。雇用形態を変える、業界を変える、会社を変える——簡単ではないけれど、選び直せる余地は、たしかにあります。

私自身、非正規から正社員という「環境」に移れたことで、家計の景色がガラッと変わりました。月2万円が限界だった借金の返済額が、月10万円以上に増やせたのも、この変化があったからです。その話は、1記事目でくわしく書いています。

家計改善関連記事借金100万円を9ヶ月で完済|月2万返済から月10万返済へ

もちろん、転職すれば誰でも年収が上がる、なんて単純な話ではありません💦運もあるし、タイミングもあります。でも、ひとつだけ言えるのは——「学歴がない自分のせいだ」と、一人で抱え込まなくていい、ということです。

では、何から始めればいいのか。いきなり「転職だ」と気負う必要はありません。私がおすすめしたいのは、こんな小さな一歩です。

  • 今の環境(雇用形態・業界・会社)を、一度フラットに眺めてみる
  • 「自分のせい」と「環境のせい」を、切り分けて考えてみる
  • 気になる業界や働き方の情報を、少しだけ集めてみる

実際に動くかどうかは、それから決めても遅くありません。

大事なのは、「選択肢があると知っておくこと」だと思います🌱

まとめ

同じ仕事なのに年収が違うのは、あなたの学歴や努力のせいというより、「環境」のことが多いです。

  • 雇用形態(正社員か非正規か)で、月に約11万円の差
  • 業界によっては、年収で約3倍の差
  • そして環境は、少しずつでも選び直せる

まずは、「今の自分は、どのあたりにいるんだろう?」と現在地を知ることから始めてみてください。

次回は、平均年収と比べて、自分が今どの位置にいるかを知る方法をお話しする予定です。現在地が分かると、次の一歩が考えやすくなりますよ🐱

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