ボーナスのニュースが流れる季節は、正直しんどい——そう感じている人へ。
私は、非正規にボーナスがまったくない時代と、あるけど少ない時代、その両方を経験しました。そして今は、正社員としてボーナスをもらう側の景色も見ています。三つの時代を通って、ようやく見えてきたことがあります。
私のボーナス遍歴

私のボーナスの歴史は、こんな感じです。
| 時代 | ボーナス |
|---|---|
| 非正規① 年俸制の時代 | なし |
| 非正規② 賞与ありの時代 | 夏・冬それぞれ1ヶ月で固定(業績や評価による増減なし) |
| 正社員(現在) | 会社の制度どおり(あとで詳しく) |
非正規②賞与ありの時代が初めてのボーナスだったので、素直に嬉しかったです。ただ、年俸制の頃と比べると年収は微増で、トータルではあまり変わりませんでした。
そして、耳に入ってくるのが正社員のボーナス水準です。職場は正社員のほうが圧倒的に多かったので、ランチや雑談の場で「今年のボーナス、◯ヶ月って発表されてたね」という会話が、自然と耳に入ってきます。給与テーブルは非正規からは見えないけど、ボーナスの月数だけは知ってしまうのです。各2〜4ヶ月と聞いて、虚しくなったのを覚えています。同じ場所で働いているのに、この差なのか、と。もっとも、正社員には評価にまつわる報告など、非正規にはない業務や責任もありますし、ひとくちに正社員といっても立場はいろいろです。それでも当時の私には、大きな差に見えていました。
「なんでそんな金額を」
正直に告白すると、正社員のボーナス額を最初に知ったとき、私は「なんでそんな金額をもらえるんだろう」と理解できませんでした(笑)
羨ましかったです。そして同時に、「なんで自分はない(こんなに少ない)んだろう」と、自己肯定感も下がりました。ボーナスの季節の「平均支給額」のニュースに心がすり減る——同じような気持ちになったことがある人は、多いと思います。
なんでそんな金額もらえるの……?
人は人、私は私——意識的に

その状態から、私がどう抜けたか。
数年かけて、「人は人、私は私」と、意識的に気にするのをやめました。自然にそう思えたのではなく、「意識的に」です。
実は私には、周りと比べて焦ったことがきっかけのひとつになって、借金を作った過去もあります。
きっかけは、自分の心の動きを分けて考えたことでした。羨ましいと思うこと自体は、決して悪いことではない。でも、「なんで自分はこんな……」と自己肯定感が下がっていくのは、何も生まないどころか、自分を削るだけ。これはいかん、と思いました。
だから、頭の使い先を変えることを意識することに。「なんで自分は」ではなく、「どうしたら年収(給与・ボーナス)を増やせるかな?」——羨む方向ではなく、前向きな方向へ。意識的に、何度でも切り替える。
羨ましがるのはOK。卑下するのはNG。頭は「どうしたら増やせるか」に使う
スキルのせいとは限らない
ここで、一番伝えたいことを書きます。
ボーナスが出ない・少ないのは、あなたのスキルが乏しいから、とは限りません。
ボーナスを決める要素は「立場」と「制度」の比重が大きいと思います。同じ非正規でも、年俸制の契約ならゼロ、賞与ありの契約なら固定で1ヶ月——個人のがんばりが入り込む余地が、そもそもなかったのです。そして業界や会社によって、ボーナスの水準そのものが大きく違います。つまり、かなりの部分は環境の話です。
同じ仕事なのに、なぜ年収が違うのか
ちなみに、世の中のボーナス水準を知るには、求人情報を眺めるのもひとつの方法です。求人には「賞与あり(年2回・実績◯ヶ月)」のような記載が多く、自分の業界や職種の相場が見えてきます。相場を知ると、「自分の少なさは、能力ではなく制度や業界の違いなんだ」と客観視しやすくなります。
一方で、正直に言うと、スキルや評価が実際に相応というケースもあると思います。だからこそ、卑下でも過信でもなく、自分の仕事を第三者目線で一度フラットに眺めてみることに意味があります。
そして、良い環境にいるのに評価されていないと感じる場合も、あきらめる前にできることがあります。自分がやったこと・つながった成果を、第三者目線で切り口を変えて伝えてみる。同じ仕事でも、報告の仕方で上司の受け取り方が変わる可能性はあると思っています。謙虚さは良いことですが、成果まで小さく見せる必要はありません。
ボーナスは環境で変わった

私はその後、社内の正社員登用で正社員になりました。
正社員として満額反映された初めてのボーナスは、冬の2ヶ月分。月数が1ヶ月から2ヶ月に増えただけでなく、給与テーブルそのものが非正規から正社員に変わっていたので、金額は倍以上になりました。とても嬉しかったですが、「こんなに違うのか……」と、改めてショックでもありました(笑)
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そして、もらう側になった今、思うことがあります。ボーナスは、そもそも業績に連動するものです。良い環境・良い立場にいても、世界的な不況や、会社を取り巻く外部の影響で、少なくなる時期は普通にあります。評価にも絶対評価と相対評価があって、自分より成果を上げた人がいれば、去年より少なくなることも全然ある。
つまり、ボーナスをもらえること自体、当たり前ではないのです。羨む必要はないけれど、もらえることへの感謝は忘れてはいけないな——今は、そう思っています。
私の場合は社内登用でしたが、給与やボーナスの水準は「どの環境・立場にいるか」で大きく変わる——これは三つの時代を通った実感です。今の環境でできること(伝え方を変える)と並行して、環境そのものを変える選択肢も、頭の片隅に置いておいていいと思います。
自分のペースで、どんな環境があるのか眺めてみたい人は、転職サイトから。
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まとめ
改めて、この記事で伝えたかったことです。
- ボーナスが出ない・少ないのは、スキルのせいとは限らない。立場・制度・業界という「環境」で決まる部分が大きい(私はゼロ→各1ヶ月固定→倍以上、を環境の変化で経験しました)
- 羨ましいと思うのはOK。自己肯定感を下げるのはNG。頭は「どうしたら増やせるか」に使う
- 卑下でも過信でもなく、自分の仕事を第三者目線でフラットに眺めてみる。良い環境にいるなら、成果の伝え方を変えるだけで受け取り方が変わる可能性もある
- ボーナスはそもそも業績連動。良い環境でも少ない時期はある。もらえること自体が当たり前ではない——感謝は忘れずに
ボーナスの季節が、すり減る季節ではなく、「自分はどうしたいか」を考えるきっかけの季節になると嬉しいです。人は人、私は私、です🐱

