「契約、次も更新されるのかな」——非正規で働いていると、この不安は定期的にやってきます。
私も非正規時代、1年ごとの契約更新でした。更新の時期が近づくたびに、心のどこかがざわざわする。この記事では、当時の私が何に不安を感じて、どう付き合ったかをお話しします。同じ場所にいる人の、何かのとっかかりになればうれしいです。
非正規から正社員になるには|現実的な3つのルート
不安が強くなった瞬間

不安は、いつも同じ強さではありませんでした。強くなる瞬間が、はっきりありました。
ひとつは、契約更新の時期。1年ごとの更新だったので、その時期が近づくと「次はあるのかな」が頭をよぎります。
もうひとつは、周りの人の去就を見たときです。同じ非正規から正社員になった人を見たとき。辞めていった人の話を聞いたとき。全員が正社員になれるわけではない——その現実を、身近な人の顔で突きつけられる瞬間は、特に心がざわざわしました。
あの人は正社員になれた。あの人は辞めた。……私は?
不安の本体は、収入だった
ただ、振り返ってみると、私の不安の本体は「契約が終わること」だけではありませんでした。
当時の私は、収入が多いとは言えませんでした。そして非正規は、正社員に比べて昇給も小さい。正社員の給与テーブルを知ることはできなかったけれど、「正社員のほうが上」ということは、誰もが知る事実でした。
だから正直なところ、「このまま非正規で働き続けたい」とも思っていなかったのです。契約がどうなるかという不安の下に、もっと大きな不安があった——「この収入のままで、これからどうしよう」。私の場合は、こちらが本体でした。
これはたぶん、非正規に限った話ではありません。収入が上がりにくい環境にいる正社員の人も、同じ種類の不安を抱えているかもしれません。
同じ仕事なのに、なぜ年収が違うのか
私が実施した備え

不安に対して、私が実施したことは主に3つあります。
① 転職サイトに登録して、求人を保存した
契約満了に備えて、転職サイトに登録しました。実行したのは、気になる求人を保存するところまで。それでも「いざとなったら、こういう道がある」と分かるだけで、少し落ち着けました。
求人を眺めてみて、気づいたこともあります。サイトの情報は詳しいけれど、それだけでは分からないことも多い。実際に働く人の口コミなど、自分で調べる準備も必要そうだ——そんな感触を先につかめたこと自体が、備えのひとつになりました。
② 「困りごとを解決できる人」になる勉強をした
必要とされる人材とは、困りごとを解決できる人——非正規として働くなかで、そう感じていました。あわせて、「成長している業界で働く」という視点も、このころから意識するようになりました。だから、業務改善につながるスキルとして、ExcelやVBAを深掘りして勉強しました。エンジニアは私の脳みそでは無理でしたが(笑)、手の届く範囲で。
正直、勉強したことのすべてを業務に活かせたわけではありません。それでも、論理的な考え方を身につけるきっかけになりましたし、「備えている」という感覚そのものが、不安をやわらげてくれました。資格の勉強も、この延長で視野に入れていました。
③ あたりをつけてから、動いた
やみくもに動くのは、時間も気力ももったいない。だから、本を読んだり、勉強したり、周囲の状況を観察したりして、「どこに向かって動くか」のあたりをつけることから始めました。
たとえば、周りで正社員になった人がいるなら、その人の働き方はヒントになります。観察するのはタダですし、本を1冊読むのも大きな出費ではありません。動き出す前の「調べる・眺める・観察する」も、立派な行動のうちだと思っています。
不安をぜんぶは消せない。なら、減らすためのとっかかりを探そう
不安は消えない。でも減らせる

備えを始めて、不安が消えたかというと——消えませんでした。
でも、確実に変わったことがあります。不安を軽減するには、行動するしかないと分かったこと。求人を保存する、勉強する、観察する。小さな行動をひとつ重ねるたびに、不安は少しずつ「対処できるもの」に変わっていきました。
不安は、じっと見つめていると大きくなる性質があるように思います。逆に、「で、どうやったら減らせる?」と対処の側に頭を使っているあいだは、前向きなマインドで進むことができる。私にとって行動は、不安を消す魔法ではなく、頭の置き場所を変えるスイッチのようなものでした。
そして結果的に、私は社内の正社員登用で正社員になりました。狙いどおりの道筋ではなかったけれど、備えていたこと——スキルを積んでいたこと——が、その結果につながったと思っています。
ちなみに、「とっかかりを探して、あたりをつけて、動く」というやり方は、今もあまり変わっていない気がします(笑)不安がなくなる日は来ないのかもしれませんが、付き合い方は確実にうまくなりました。
ちなみに、備え方はひとつではありません。私は自分のペースで求人を眺めるやり方でしたが、ひとりで動き出すのが不安なら、相談しながら進められる転職エージェントという入口もあります。
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転職サイトとエージェントの違い|自分に合う使い分け
まとめ
改めて、この記事で伝えたかったことです。
- 契約満了の不安の下には、「この収入のままでどうしよう」というもっと大きな不安が隠れていることがある(私はそうでした)
- 不安は消えない。でも、行動でしか減らない。求人を眺める・勉強する・観察する・誰かに相談する——自分に合う小さな一歩でいい
- やみくもに動かず、あたりをつけるところから。本・勉強・周囲の観察が、とっかかりになる
一番伝えたいのは、不安と向き合いすぎないこと。不安はただでさえ、気になってしょうがない存在です。じっと見つめ続けるより、「どうやったらこの不安が減るか」に頭を切り替える——それが、私にとっての最初の一歩でした🐱

